原子力規制庁職員を減給 決裁文書紛失で

 原子力規制委員会は10日、決裁文書を紛失したのに、上司には決裁手続きは終了したと虚偽報告をしたとして、原子力規制庁の20代の男性職員を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。監督責任を問い規制庁長官は口頭注意、上司2人を口頭厳重注意とした。

 規制委によると、職員は2017年春ごろ、核燃料物質の使用変更許可を得ようと事業者が提出した申請書に関する決裁文書を紛失。申請書の提出は16年12月だった。

 本来の手続きでは許可書は事業者に渡す原本と、規制委が保管する写しがあり、職員はこの写しをパソコンで偽造して上司に見せ、手続きが完了したと虚偽報告した。


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