九電、玄海原発3号機の配管交換 蒸気漏れ、発送電再開未定

 九州電力は9日、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の配管に穴が開き蒸気が漏れたトラブルを受け、穴が開いたものを含む同タイプの配管計16本を新品に交換したと発表した。再発防止に向けた調査は続行する。安全対策を講じるよう佐賀県が求めており、現在停止している発電と送電の再開時期は未定としている。

 九電によると、今後は配管内部を点検した際の画像やデータを分析し詳しい原因を調べ、再発防止策を練る。ただ、佐賀県は有識者で構成する県の専門部会の指摘を受けた上で、九電が安全対策を講じるまで発電開始を認めない方針を示している。そのため発送電の再開に移行するめどは立っていない。


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