中国主席、国連総長と会談 貿易摩擦念頭に米けん制

 【北京共同】中国の習近平国家主席は8日、北京で国連のグテレス事務総長と会談し「多国間主義は大国同士の協力が重要だ」と指摘した。米中貿易摩擦の激化を念頭に、米国第一主義を唱えるトランプ米政権をけん制したとみられる。新華社が報じた。

 両者は北朝鮮の核問題についても意見交換した。南北、米朝の首脳会談を控え、習氏は対話による解決を重視する中国の立場を伝えたとみられる。

 李克強首相もグテレス氏と会談し「貿易と投資の自由化を支持する。保護貿易に反対し、世界経済の互恵関係に向け発展させる」と強調した。


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