凍土壁の効果示す写真公表 福島第1の汚染水対策で経産省

東京電力福島第1原発の汚染水対策「凍土遮水壁」の内側に掘られた穴。内部には地下水がなかった=3月22日(経産省資源エネルギー庁提供)

 経済産業省は6日、福島県富岡町で開かれた廃炉・汚染水対策現地調整会議で、東京電力福島第1原発の汚染水対策の進捗状況を説明し、建屋周辺の地盤を凍らせる「凍土遮水壁」によって壁の内外の地下水に水位差ができたことを示す写真を公表した。壁によって地下水をせき止める効果が出ているとしている。

 経産省によると、凍土壁内外にそれぞれ深さ約2メートルの穴を掘り、内部を確認した。内側の穴には地下水がなかったのに対し、外側は穴の底面に地下水があった。

 凍土壁は1〜4号機の周囲の地盤約1・5キロに配管を埋め、冷却材を循環させて地中に氷の壁を築く。


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