脳卒中のリハビリ促進薬を発見 動物実験で効果、治験へ

 脳卒中患者のリハビリ効果を促進する可能性がある薬を見つけたと、横浜市立大などのチームが5日付米科学誌に発表した。もともとはアルツハイマー病の薬として開発されたもの。動物実験で有効性を確認しており、リハビリに取り組む脳卒中患者の協力を得て、2018年度中にも臨床試験(治験)を始める計画だ。

 高橋琢哉・横浜市立大教授は「脳卒中患者のリハビリ効果を大きく改善できるのではないか」としている。

 チームは、脳卒中に近いダメージを人工的に与えたマウスやサルで実験。餌をつかみ取るリハビリをさせて、運動機能の回復具合をみた。

 薬は、富山化学工業(東京)が開発した。


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