理研、任期なし研究者4割へ 安定雇用で人材確保

 理化学研究所は5日、任期が限られていない無期雇用の研究者を現在の数%から2024年度までに4割程度まで増やすと発表した。若手研究者が長い期間、安定して研究に取り組める環境を提供し、優れた人材を確保する狙い。

 近年、日本の科学研究は論文数が低迷するなどの課題を抱えている。理研は、研究費やポストが減っているため若手研究者の受け皿が十分でなく、じっくりと研究に打ち込めないのが原因とみており、改善に乗り出す。

 理研には現在約3千人の研究者がおり、まずは内部の任期のある研究者を無期雇用に切り替えて割合を増やす。


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