捜査官を法廷で拘束、韓国地裁 在日韓国人標的に拷問、事件捏造

3月15日、ソウル中央地裁での公判終了後、拷問被害者の尹正憲さん(右端)から謝罪を求められる高炳天被告(左端)(共同)

 【ソウル共同】韓国公安当局が1970〜80年代に在日韓国人を標的に拷問捜査で「北朝鮮スパイ事件」を多数捏造したことに絡み、ソウル中央地裁は2日の公判で、被害者の再審で拷問を否定したことによる偽証罪で在宅起訴された韓国軍の元捜査官を、証拠隠滅などの恐れがあるとして拘束した。

 元捜査官は軍保安司令部(現・機務司令部)に勤務した元陸軍准尉、高炳天被告(78)。偽証の起訴事実を認め、傍聴席の拷問被害者らに「謝罪します」と述べたが、拷問の理由や指揮系統など詳細は「忘れた」などと説明を拒んだ。

 在宅起訴され起訴事実を認めた被告の法廷での拘束は極めて異例。


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