派遣労働者、前年比20%増 人手不足、ニーズ強まる

 厚生労働省は30日、2017年6月1日時点での派遣労働者数が約156万人だったと発表した。前年同時点に比べ19・4%増と大幅に増え、伸び率は過去最大になった。景気回復で企業の人手不足感が高まる中、自社だけで必要な要員を確保できず派遣事業者を頼る会社が増え、ニーズが急激に強まったとみられる。平均賃金も上昇した。

 業務別では、一般事務が約27万7千人(全体の17・8%)に上り、製品製造・加工処理の約26万9千人(同17・2%)が続いた。人手不足が深刻な業界ほど伸びが大きく営業・販売事務は前年の2倍超の約9万2千人、介護サービスは1・5倍の約2万3千人だった。


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