4月から小学校道徳が教科化 思考重視、現場に懸念

 全国の小学校で4月から、道徳が正式教科になる。授業では検定済みの教科書を使い、教員が子どもたちを評価する。文部科学省は「考え、議論する道徳」を目指すが、現場には「価値観の押し付けにつながるのでは」との懸念もある。また、英語の「話す、聞く」を中心に学ぶ外国語活動を現在の小学5〜6年から3〜6年に前倒しするなど、2020年度以降に完全実施する小中学校の次期学習指導要領を見据えた移行措置も始まる。

 道徳の指導要領は、子どもが多様な角度から考えることを重視。学ぶべき価値観を「正直、誠実」や「友情、信頼」などのキーワードで分類し、内容項目として示した。


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