2018年3月30日 12:12 | 無料公開
国立成育医療研究センターは30日までに、体のさまざまな組織になれる胚性幹細胞(ES細胞)を使い、重い肝臓病の赤ちゃんを治療する臨床試験(治験)の実施を国に申請した。2020年ごろの実用化を目指す。
ES細胞を使った治験は国内初。目の病気で臨床研究が始まっている人工多能性幹細胞(iPS細胞)とともに再生医療への応用が期待される。
対象は、有毒なアンモニアを生まれつき肝臓で分解できない病気の赤ちゃん。他人のES細胞からつくった肝臓細胞を血管に注入して分解を助ける。
重症の場合は肝臓移植もあるが、子どもでは体重6キロ程度まで成長しないと移植を受けるのが難しい。