中国海警局部隊を軍事組織化 党の機構改革案発表

 【北京共同】中国海警局の部隊が武装警察の傘下に入ることが決まった。武装警察は党中央軍事委員会の指揮系統下にあり、海警局部隊の軍事組織化が強まる。中国国営通信、新華社が21日、共産党の重要会議で決まっていた党と国家の機構改革案の全文を配信し、改革案に明記された。

 海警の軍事組織化が進むことで、沖縄県・尖閣諸島周辺や南シナ海での海洋警備を巡り、中国海軍と海警の連携強化につながる可能性もある。

 また外交や経済を統括する党の「指導グループ」をそれぞれ「委員会」に事実上格上げし、党が重要政策を指導する体制を強化。習近平党総書記への権力集中が制度面でも進みそうだ。


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