地下鉄サリン事件23年で集会 「現実ととらえて」と訴え 

地下鉄サリン事件から23年となるのを前に、集会で講演する高橋シズヱさん=17日午後、東京都荒川区

 13人が死亡、6千人以上が重軽症を負った1995年3月20日の地下鉄サリン事件から23年を迎えるのを前に、被害者の会などが17日、東京都内で集会を開いた。地下鉄職員だった夫=当時(50)=を亡くした高橋シズヱさん(71)は講演で、今も被害は続いているとして「事件を現実のものとしてとらえてほしい」と訴えた。

 高橋さんは今年2月、事件を起こしたオウム真理教について特集した公安調査庁のウェブサイトで、手記や「他殺」という項目に〇印が付いた夫の死体検案書を公表した。「事件を実感してもらおうとまとめた。被害者や遺族への思いを深めて」と語った。


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