エイズ感染、発見遅れ3割 厚労省、検査体制強化へ 

 厚生労働省のエイズ動向委員会は16日、2017年に新たにエイズウイルス(HIV)の感染が判明した人は1407人だったとの速報値を発表した。前年よりわずかに減ったが、横ばいが約10年続いている。エイズを発症してから感染が分かった人は29%に上った。

 エイズは早期に感染が分かれば薬で発症を抑えられるが、近年、地方で発見が遅れる傾向があり、検査が受けやすい体制づくりを強化する方針。

 感染経路は同性間の性的接触が68%。また、母子感染が3例と3年ぶりに複数例確認された。白阪琢磨委員長は「妊婦健診を確実に受診してほしい」と呼び掛けた。


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