小型クロマグロ、あと56トン 沿岸で漁獲増、上限間近で綱渡り 

 水産庁は16日、国際ルールで規制している太平洋クロマグロ小型魚(30キロ未満)の今漁期の国内漁獲量が14日時点で3367・8トンになったと発表した。前回公表した2月14日時点の漁獲量より沿岸漁業が約27トン増加し、全体の漁獲枠の上限に到達するまで残り55・7トンとなった。上限突破は間近に迫り、綱渡りの状況が続きそうだ。

 水産庁によると、クロマグロ小型魚は3~4月に漁獲量が落ち着き、5月には再び取れ始める。水産庁は1月に全ての沿岸漁業者に出した操業自粛要請が浸透しているとみているが、沿岸の今漁期末まで3カ月半ある。


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