黒田総裁の続投、国会が承認 日銀、脱デフレへ金融緩和を継続 

日銀の黒田総裁を続投させる政府の同意人事案を可決した衆院本会議=16日午後

 衆参両院は16日の本会議で日銀の黒田東彦総裁を続投させる政府の同意人事案を可決し、人事が正式に承認された。黒田氏が任期満了まで務めれば、在任期間は一万田尚登総裁(1946~54年)を超え歴代最長となる。デフレ脱却へ大規模な金融緩和を継続し、物価上昇率2%の早期実現を目指す。

 副総裁には若田部昌澄早大教授と雨宮正佳日銀理事を充てる。

 日銀は黒田氏の就任直後の2013年4月、大量の国債を買い入れて市場にお金を供給する大規模緩和を始めた。経済を下支えして実質国内総生産(GDP)は8四半期連続プラス成長とバブル期以来の長期成長が続くが、物価2%上昇は遠いままだ。


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