新文芸坐で香川京子映画祭 女優人生70年を記念 

香川京子さん

 清らかな美しさと、役柄が乗り移ったような見事な演技で、日本映画の巨匠監督たちに愛された香川京子さんの女優人生70年を記念する「香川京子映画祭」が18日から30日まで、東京・池袋の新文芸坐で開かれる。

 香川さんは1949年に新東宝に入社。数年後にフリーになり、映画会社の枠を超えた名作に数多く出演。現在も現役で活躍を続け、3月2日には第41回日本アカデミー賞で「会長功労賞」を受賞した。

 映画祭では、本格デビュー作「窓から飛び出せ」(島耕二監督)をはじめ、「ひめゆりの塔」(今井正監督)、「東京物語」(小津安二郎監督)、「山椒大夫」(溝口健二監督)、「悪い奴ほどよく眠る」(黒沢明監督)などの代表作、「東南角部屋二階の女」(池田千尋監督)などの近作も合わせて、計25本が上映される。18、21日には香川さんのトークイベントも実施する。

 香川さんが今年で映画界入りから70年目を迎え、集大成となるロングインタビュー本「凜たる人生 映画女優 香川京子」の刊行を機に、映画祭が企画された。

 問い合わせは新文芸坐、電話03(3971)9422。


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