父親殺害、初公判で長女無罪主張 和歌山地裁、夫は遺棄も認める 

 2016年12月、和歌山県田辺市竜神村の大工場谷忠善さん=当時(50)=を殺害し、遺体を山中に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた長女の無職柴田幸江被告(24)=田辺市=は13日、和歌山地裁(武田正裁判長)裁判員裁判の初公判で「殺してはいない」と殺人罪の無罪を主張し、死体遺棄罪は起訴内容を認めた。

 共に起訴された夫の無職大幸被告(32)は起訴内容をいずれも認めた。

 冒頭陳述で検察側は「2人は場谷さんから子育てのことなどで日々激しく叱責されるなど、殺人の共通の動機があった」と指摘。幸江被告の弁護側は「殺人の共謀は成立しない」と反論した。


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