タイで福島産ヒラメのフェア中止 原発事故後の初輸出、懸念され 

 【バンコク共同】タイの首都バンコクの日本料理店11店で開催予定だった、福島県産のヒラメを使ったフェアが中止になっていたことが12日、分かった。東京電力福島第1原発事故後初めて、加工品用でない福島県産の魚介類輸出が実現し、復興を印象付けるものとして期待が高まっていた。

 食品商社「アライドコーポレーション」(本社横浜市)によると、タイの消費者団体から放射性物質の汚染に対する懸念が提起された。団体側が法的手段も辞さないとの強硬姿勢を取り、店側への風評被害などを避けるために中止を決めたという。出荷は先月28日から始まり、フェアは今月10~31日の予定だった。


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