北極の冬「記録的な暑さ」 温暖化が影響、0度超えも 

米メーン大の気温分析システムによる25日の気温。北極周辺に0度以上を示す緑色の範囲が広がっている(メーン大提供・共同)

 【ワシントン共同】太陽が全く昇らない冬の北極で、異常気象により平均気温が例年より20度以上高くなり、2月としては観測史上最も「暑く」なったとの分析を米カリフォルニア大の研究者がまとめた。地球温暖化で海氷が十分に大きくならず、海面から熱が放出されたことが影響したとみている。米紙ワシントン・ポストが27日までに報じた。

 米メーン大の分析では、25日にはセ氏0度を超えて2度近くまで上昇し、例年と比べ30度以上高くなったとみられる。これまでの記録では、北極の冬の12~3月で最も高かったのは2015年12月の2・2度だという。


  • LINEで送る