日本原燃、大地震想定し防災訓練 青森の核燃料サイクル施設 

核燃料サイクル施設で実施された防災訓練で、放水の準備をする作業員ら=27日午後、青森県六ケ所村

 日本原燃は27日、青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設で防災訓練を実施した。震度6の地震でウラン濃縮工場の設備が損壊したと想定し、工場から外部に漏れた放射性物質の拡散を防ぐため、ポンプ車で建物に放水する様子を報道陣に公開した。

 訓練は再処理工場でトラブルが発生して臨界状態となった直後に地震が起き、ウラン濃縮工場から有害物質が漏れ出たとのシナリオで、協力会社を含め約700人が参加した。

 対策本部では工藤健二社長が指揮を執り、原子力規制委員会など関係機関への連絡態勢を確認。被ばくした作業員の除染や救護の手順を確かめた。


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