兜太さんは優しくおおらかな方 ゆかりの埼玉・皆野 

2017年11月、現代俳句協会から特別功労者の表彰を受け、笑顔で写真撮影に応じる金子兜太さん=東京・内幸町の帝国ホテル

 20日死去した俳人金子兜太さんが育ったふるさと、埼玉県皆野町で金子さんを知る人は「おおらかな人だった」などと死を悼んだ。

 町では近年、9月23日の誕生日を祝う催しが毎年開かれ、俳句大会なども行われてきた。町内には、地元の風土を詠んだ金子さんの句碑が幾つも建立されている。

 金子さんが誕生日のたびに訪れていたうなぎ屋「吉見屋」の店主塩谷容さん(82)は「手土産に句を書いた色紙をくれた。白焼きがお気に入りで、『ここに来るとホッとする』と話していた。優しくおおらかで立派な方でした」と話した。


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