福島第1、屋根カバー設置を完了 3号機、燃料取り出しに向け 

東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋に設置される屋根カバー=21日午前、福島県大熊町

 東京電力は21日、福島第1原発3号機で、使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、作業中の放射性物質の飛散を防ぐ屋根カバーの設置を完了した。年内の燃料取り出し開始を目指す。

 屋根カバーはドーム型で全長約57メートル、高さ約18メートル。燃料をプール内で輸送容器に移す燃料取扱機や、輸送容器を地上に降ろすクレーンなどを覆っている。

 この日は、16個の部材に分かれているカバーの最後の二つを組み合わせた上で取り付けた。大型クレーン2台を使って、原子炉建屋上方につり上げた約55トンのカバーを慎重に下ろした。


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