2018年2月20日 10:32 | 無料公開
ペルーのフジモリ元大統領(AP=共同)
【リオデジャネイロ共同】南米ペルーの裁判所は19日、1992年に左翼ゲリラと疑われた市民が軍特殊部隊により殺害された人権侵害事件で、新たにフジモリ元大統領(79)の公判を開始することを決めた。他の人権侵害事件で服役していたフジモリ氏は昨年末に政府から恩赦を受けたが、今回の事件は恩赦の適用外と判断された。
フジモリ氏の弁護士は共同通信に「決定に異議を申し立てる方針だ」と述べた。主要紙コメルシオ(電子版)はフジモリ氏が当面拘束されず、在宅のまま公判が行われるとの見方を伝えた。遺族側が恩赦の対象としないよう裁判所に要請していた。