小型マグロまた規制の上限超えへ 枠の98%に達し自粛後も増加 

 水産庁は16日、国際規制のある太平洋クロマグロ小型魚(30キロ未満)の国内漁獲量が、今漁期は漁獲枠の約98%に達したと明らかにした。このペースでは3月にも上限を突破する。1月には全ての沿岸漁業者に操業自粛を要請したが、別の魚を狙う定置網に交じる例を排除しきれず、漁獲が増えた。上限を超えれば2年連続となり、海外から批判を受けかねない。

 小型クロマグロ漁獲は都道府県が管理する沿岸漁業と、国が管理する沖合漁業に大別される。日本全体では3340・7トン。上限の3423・5トンの約98%まで迫り、残りはわずか82トン余りとなった。


  • LINEで送る