3号機プールの核燃料、年内搬出 福島第1原発を報道機関に公開 

屋根カバーの設置が進む、東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋最上部=13日午後、福島県大熊町

 東京電力は13日、事故から間もなく7年となる福島第1原発を報道機関に公開した。炉心溶融(メルトダウン)を起こした3号機は、使用済み核燃料プールに残る燃料を2018年内に搬出し始める予定。水素爆発で外壁が吹き飛んだ原子炉建屋最上部では、搬出のための屋根カバーの設置作業が大詰めを迎えていた。

 屋根カバーはドーム型で、全長約57メートル、高さ約18メートル。プールや搬出用の燃料取扱機、クレーンをすっぽりと覆う。8分割して設置し、最後の一つを2月中に取り付ける。

 プールには566体の燃料が残る。水面は暗く濁り、付近の空間放射線量は毎時約600マイクロシーベルト。


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