南アフリカ大統領に辞任勧告 与党、退陣不可避の情勢 

 【ケープタウン共同】南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)の最高意思決定機関は12日、汚職疑惑や景気低迷で国民からの退陣圧力が強まるズマ大統領に対し、48時間以内に辞任するよう勧告した。国営放送が報じた。

 ズマ氏の任期は2019年までで、同氏は辞任の交換条件として汚職疑惑での訴追免除などを求め交渉は難航。ズマ氏が辞任勧告に従わなくても野党が近く議会に提出予定の不信任決議案にANCも賛成するとみられ、退陣は不可避の情勢となった。

 昨年12月にANC議長に当選し、次期大統領の最有力候補となったラマポーザ副大統領は、ズマ氏を早期に退陣させると強調していた。


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