天王塚古墳が54年ぶり公開へ 石室は全国2位の高さ、和歌山 

54年ぶりに一般公開される天王塚古墳の横穴式石室=和歌山市

 和歌山市にある天王塚古墳(6世紀半ば)の横穴式石室が、3月3、4日に54年ぶりに一般公開される。石室は国内2番目の高さ5・9メートルを誇り、発掘している和歌山県立紀伊風土記の丘の佐々木宏治学芸課長は「同時期の他の古墳と比べ、特徴的な構造と高い築造技術が見て取れる。多くの人に足を運んでほしい」と話している。

 天王塚古墳は、約850基の古墳が点在する国内最大規模の古墳群「岩橋千塚古墳群」の首長墓とされる。長さ88メートルで、県内最大の前方後円墳。1964年に関西大が発掘したが、石室は埋め戻されていた。


  • LINEで送る