浮いた残業代でがん治療 サントリーが費用支援 

 サントリーホールディングス(HD)が、がんにかかったグループ社員に対し、健康保険が適用されない重粒子線治療などがん先進医療の費用を支援する方針を固めたことが7日、分かった。働き方改革で減らした残業代が原資で、1人当たり500万円を上限に補助する。

 国内の企業では異例の取り組み。政府が今国会に提出する働き方改革関連法案では、残業の上限規制が盛り込まれている。減少する残業代に対する大手企業の対応が注目されており、追随する動きも出そうだ。

 サントリーは社員の健康維持に戦略的に取り組んでおり、士気向上や優秀な人材の獲得、定着につながると判断した。


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