2018年1月28日 18:00 | 無料公開
講演する山極寿一京都大学長=28日、福岡市
スマートフォンが子どもの発達に与える影響などについて考えるシンポジウムが28日、福岡市であり、世界的なゴリラ研究者の山極寿一京都大学長が講演で「ネット社会によって五感を使った交流が失われつつある」と懸念を示した。
山極学長は、ゴリラには互いに正面から顔を近づけてコミュニケーションを図る習性があり、目を見て感情を読み取れる、と説明。「人間にも同様の共感能力があるが、ネット社会の発達で対人関係が希薄になり能力が減退している」と指摘。
また、大学で情報の入手をネットに頼っている学生が増えているとして、「相手と直接関わりあうことが大事だ」と対話の重要性を強調。