キルギス伝統帽子の着用は義務? 議会に法案、賛否両論 

キルギス南部ジャララバードの集会で、伝統的な帽子「カルパク」をかぶる男性たち(手前)=2010年4月(共同)

 【モスクワ共同】中央アジアのキルギスで、大統領や首相、スポーツ選手らに外国訪問時や公的な式典で、同国伝統の男性用帽子「カルパク」の着用を義務付ける法案がこのほど議会に提出された。近く審議が始まる予定だが、国民の賛否は割れている。

 法案によると、着用を義務付けるのは正装用の白いカルパクで、目的は「カルパク着用という歴史的な遺産、文化を保護することを通じ、国やキルギス民族の知名度を高めること」。

 法案は野党の2議員が提出。可決されれば、カルパクは国旗や国歌、国章と同等の文化的象徴の扱いを受けることになるという。羊毛製で、白地に刺しゅうを施したものが代表的。


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