サンゴ、高水温で白化続く 沖縄や奄美、環境省調査 

沖縄島近くのサンゴ礁。全体的に白化している=2017年10月(長田智史氏・金井恵氏提供)

 環境省は19日、沖縄県石垣島と西表島の間にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」で、白化現象に一定の改善がみられるものの、昨年12月時点で50%と依然高い水準にあるとの調査結果を発表した。鹿児島県・奄美群島や沖縄島周辺では、昨年の白化率が2016年より高くなっていた。

 環境省は「大規模な白化現象が起きた16年から厳しい状況が続いている」と指摘。夏の高水温が主な原因で、地球温暖化の影響もあるとみている。

 サンゴは海水温が30度程度を超えた状態が長く続くと、体内に共生し、酸素や栄養分を供給する褐虫藻が抜け出て白化する。


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