交際男性刺殺で懲役12年 「犯行は自己中心的」 

 東京都千代田区のマンションで昨年8月、交際相手の男性を刺殺したとして殺人の罪に問われた無職大熊成錦被告(34)の裁判員裁判で、東京地裁は19日、懲役12年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。

 被告は「殺意はなく、口論になってたまたま包丁が刺さってしまった」と無罪を主張したが、鈴木巧裁判長は、被害者の傷が16センチ以上の深さに達していたことなどから、意図的に突き刺したと認定。「犯行は一方的で自己中心的」と述べた。

 判決によると、昨年8月10日、同居していた会社員黒部一正さん=当時(45)=の左胸を、台所にあった包丁で刺し殺害した。


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