首相の五輪出席の是非に温度差 政府慎重、与党は前向き 

 2月9日に開かれる韓国・平昌五輪開会式への安倍晋三首相出席の是非を巡り、政府、与党の温度差が目立っている。慰安婦問題への韓国政府の新方針を受け、日本政府内に慎重論が拡大。一方で自民、公明両党からは前向きな意見が相次ぐ。首相は情勢を見極めて直前に判断する構えだ。

 発端は、慰安婦問題を巡る日韓合意の韓国政府の検証だ。文在寅大統領が昨年末、日韓合意では問題を解決できないと発言。日本政府は不信感を募らせ、韓国が求める首相の開会式出席に消極論が広がった。首相は外国訪問中の15日、同行記者団に対応を聞かれ「国会日程を見ながら検討したい」と結論を保留した。


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