北アルプスに新たな氷河 長野・大町など3カ所確認 

氷河と確認された北アルプス鹿島槍ケ岳のカクネ里雪渓(画像中央)=長野県大町市(カクネ里雪渓学術調査団提供)

 長野県大町市の鹿島槍ケ岳(2889メートル)にあるカクネ里雪渓など、北アルプスにある三つの氷の塊について、同市や研究者らは18日、氷河と確認されたと発表した。国内の氷河は、富山県の北ア・立山連峰で既に3カ所が確認されていたが、長野県では初めて。

 研究者らによると、氷河は雪が圧縮された氷の塊で、重力により常に動いているものと定義される。2011年ごろから衛星利用測位システムを使い、移動が確認できたという。

 市立大町山岳博物館や立山カルデラ砂防博物館(富山県)などの調査で判明した。カクネ里以外に新たに確認されたのは、立山連峰の池ノ谷雪渓と内蔵助雪渓。


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