岩手・陸前高田の住民が黙とう 「神戸も絶対に忘れない」 

「希望の灯り」と呼ばれるガス灯の前で、黙とうをささげる住民ら=17日午前、岩手県陸前高田市

 東日本大震災の津波で甚大な被害に遭った岩手県陸前高田市でも17日、神戸市から贈られた「希望の灯り」と呼ばれるガス灯の前で、阪神大震災が発生した午前5時46分に合わせて、住民が黙とうをささげた。

 ガス灯は2011年12月に分灯され、震災時に避難所にもなった高台の資料館の庭先にある。周囲がまだ暗く寒い中、住民約20人が集まり、静かに祈った。

 毎年参加している陸前高田市の無職武蔵栄治さん(81)は「岩手が被災した際には、たくさんの支援をいただいた。犠牲者の命を無駄にしないため神戸の災害も絶対に忘れない」と語った。


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