市の奨学金、収入認定は違法 生活保護の母子、福島地裁 

 子どもの奨学金を収入とみなされ生活保護費が減額となった福島市の母子が、精神的苦痛を受けたとして市に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁は16日、「生活保護の支給額から奨学金を差し引いた市の処分は違法」と判断、母子に慰謝料10万円を支払うよう命じた。

 原告は30代の女性と長女。金沢秀樹裁判長は判決理由で「市は奨学金を収入と認定すべきかどうか検討していない」と指摘。減額分が後に追加支給されたことなどを踏まえ、慰謝料は10万円が相当とした。


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