医師の「応召義務」の在り方検討 長時間労働の一因との指摘も 

厚労省で開かれた医師の働き方改革に関する検討会=15日午後

 医師の働き方改革に関する厚生労働省の検討会が15日、東京都内で開かれ、診療の求めを原則、拒めないと医師法が規定する「応召義務」を今後の論点として挙げた。医師のワーク・ライフ・バランス確保のための負担軽減を前提としており、患者が求める診療機会の確保との両立が焦点。検討会は2018年度末までに最終報告をまとめる方針で、踏み込んだ議論となるのか注目される。

 医師の応召義務は明治時代に制定され、いつでも診療を受けられることの根拠とされているが、過労死遺族らから「長時間労働の一因」との指摘もある。


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