2018年1月15日 11:28 | 無料公開
奈良市の西大寺で15日、顔がすっぽり隠れるほど大きな茶わんを回し飲みし、新春の一服を味わう恒例行事「大茶盛り」の初釜が開かれた。 茶わんは重さ5キロ前後。同じ味を分かち合い結束を強める「一味和合」の精神のもと、750年以上受け継がれる伝統の茶儀。 13世紀前半に寺の復興に尽力した高僧・叡尊が、当時は薬として貴重だった茶を民衆に分け与えたのが始まりとされる。 大阪府泉大津市から参拝に来た応武葵さん(13)は「昔にタイムスリップした気持ちだった。お茶は薬だったと聞いたので、元気で充実した1年を過ごせたら」と笑顔だった。