三井造船、常石と提携交渉 生産合理化、資本視野 

 造船メーカーの三井造船が、常石造船(広島県福山市)と業務提携に向け交渉していることが12日、分かった。将来の資本提携も視野に入れている。世界的に船舶が余剰で受注の低迷が続いており、両社が協力して生産の効率化や販売拡大を目指す。三井は12日、南日本造船(大分県臼杵市)の保有株式を今治造船(愛媛県今治市)に売却する方針も発表した。

 造船業界は、中国や韓国メーカーの攻勢にさらされており、今回の動きがさらなる再編を誘発する可能性もある。

 三井は2013年に川崎重工業と経営統合を模索したが白紙撤回となった経緯もあり、常石側と慎重に交渉する。


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