欧州車大手、メキシコから米に 税制改革受け生産移管 

 【ニューヨーク共同】欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11日、10億ドル(約1100億円)超を投じて米中西部ミシガン州の工場の生産設備を強化し、米市場で販売が好調なピックアップトラックの生産を2020年にメキシコから移管すると発表した。2500人を追加雇用する。

 FCAは、法人税減税を柱とした米税制改革が投資を後押ししたと説明している。

 トランプ米大統領は就任前からメキシコなどに生産拠点を移す企業を批判し、減税や規制緩和と引き換えに米国での投資拡大や雇用増を迫っている。同社の決定はこうした意向に沿った形だ。


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