元検事総長の前田宏氏が死去 リクルート事件を指揮 

死去した前田宏氏

 リクルート事件の捜査を指揮した元検事総長の前田宏氏が昨年12月25日午前1時20分ごろ、老衰のため東京都内の病院で死去した。91歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族で既に行った。

 東大法学部卒業後の1951年、検事に任官。甲府地検検事正、法務省刑事局長、法務事務次官、東京高検検事長などを経て、88年に戦後17代目の検事総長に就任。90年の退官後、弁護士登録した。

 東京高検検事長在任中に、撚糸工連汚職事件、旧平和相互銀行の不正融資事件の捜査に携わり、検事総長在任中にはリクルート事件の捜査を指揮した。99年に勲一等瑞宝章を受章した。


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