エネ庁長官、新潟県知事に要請 柏崎刈羽「再稼働に理解を」 

新潟県の米山隆一知事(右から2人目)に政府の原発再稼働方針を説明する資源エネルギー庁の日下部聡長官(左端)=10日午後、新潟県庁

 資源エネルギー庁の日下部聡長官が10日、東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県を訪れ、米山隆一知事と県庁で会談し「安全最優先での原発再稼働には意義があり、理解いただきたい」と述べた。日下部長官の新潟訪問は2016年10月の米山知事就任後、初めて。

 米山知事は「国の決定に左右されずに安全を判断するのが安全最優先ということだ」と応じ、福島第1原発事故の事故原因究明など県独自の検証について協力を求めた。

 会談で、日下部長官は政府の再稼働方針を説明。米山知事は「県の検証が終わらない限り、再稼働の議論は始められない」との立場を崩さなかった。


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