高齢化のニュータウンで自動運転 バスやタクシーに導入し実証実験 

 国土交通省は、住民の高齢化が進む郊外のニュータウンで、バスやタクシーなど公共交通機関に自動運転システムを導入する実証実験に乗り出す。地域の路線バスは、自治体の財政難や運転手不足で運行本数が減っており、高齢者が買い物や通院に使う交通機関を維持する狙い。実験に前向きな自治体を数カ所選び、2019年3月までに始める。

 実験では、車の運転が難しい高齢者の自宅から、ニュータウン内のスーパーや病院、駅へのバスが発着する停留所などへ送迎する「タクシー方式」か、こうした目的地を巡回する「バス方式」を想定する。具体的な運行の形態は国交省と自治体が協議して決める。


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