EU、新金融規制を施行 投資家保護を強化 

 【ロンドン共同】欧州連合(EU)は3日、投資家保護の強化を目的とした新たな金融規制「第2次金融商品市場指令」を施行した。資産運用会社に対し、証券会社に支払う売買手数料の明確化を義務付けた。価格急変を招きやすいコンピューターによる自動売買なども監視し、金融危機の再来を防ぎたい考えだ。

 運用会社が払う手数料には一般的に売買手数料のほか、証券会社によるリポートの発行や企業幹部との面会などの調査費が含まれている。第2次指令はこれを分けて顧客の投資家に対して開示させ、取引の透明性を高める。日米にはこうした規制はない。


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