南ア大統領免職に向け弾劾勧告 私邸改修に公金、憲法裁 

 【ナイロビ共同】南アフリカの憲法裁は29日、ズマ大統領が故郷の私邸改修に多額の公金を使った問題で、下院が同氏の責任を問うのを怠ったと批判、免職に向け弾劾などの手続きを取るよう勧告した。地元メディアが報じた。下院が勧告に従うか不透明だが、ズマ氏の求心力低下は避けられない情勢となっている。

 憲法裁は勧告で「議会は大統領の責任を追及していない」と指摘した。

 憲法裁は昨年3月、ズマ氏が公金の返還に応じないのは「憲法を順守していない」と判断。野党が下院に弾劾決議案を提出したが、下院は同4月に否決した。


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