奈良・興福寺国宝館リニューアル 1年ぶり、拝観は元日から 

耐震改修工事を終え、リニューアルした国宝館=28日午前、奈良市の興福寺

 奈良市の興福寺で28日、耐震改修工事を終えリニューアルした国宝館が報道陣に公開された。拝観は来年1月1日からで、奈良、平安、鎌倉各期の仏像や名品が1年ぶりに一堂に会する。

 高さ約5メートルの千手観音菩薩立像や、絵画と彫刻の要素がある板彫十二神将立像(いずれも国宝)は久々の登場。工事の間、東金堂や仮講堂に移されていた銅造仏頭や阿修羅像も安置される。

 国宝館は僧侶が食事をする「食堂」があった場所に、1959年に建てられた。工事では壁を増やして耐震性を上げたり、仏像を安置する須弥壇を強化したりしたほか、レイアウトや照明を工夫し、より荘厳な雰囲気を作り出した。


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