核ごみ、新たに79人謝礼動員か 学生2人に現金、意見交換会 

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分を巡る住民意見交換会に謝礼を持ち掛けて学生を動員していた問題で、原子力発電環境整備機構は27日、現金授受の有無などの調査結果を公表した。機構が開いた過去のセミナーなどで新たに計79人に動員の疑いがあることが判明し、このうち学生2人に1人当たり現金5千円を支払っていた。

 機構は11月、現金のやりとりはなかったとしていたが、過去の会合で現金の授受が確認された。機構が広告会社を通じて広報活動を委託した孫請けのマーケティング企画会社は、遅くとも2016年7月から謝礼を約束して学生を動員していたことも分かった。


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