2017年12月25日 18:32 | 無料公開
長野県上松町の「お宮の森裏遺跡」から出土した約1万3千年前のクリの実
長野県上松町にある縄文時代草創期の「お宮の森裏遺跡」の竪穴住居跡から約1万3千年前のクリの実が出土したと上松町教育委員会が25日、発表した。食用のクリとしては国内最古という。専門家は縄文人の食生活を知る上で貴重な資料だとしている。
原形をとどめている縦横約1センチのクリの実2個と、数ミリのかけら約870点(クリの実約100個相当)で、実は皮がむかれた状態だった。
1992~93年の遺跡発掘作業で竪穴住居の中から出土し、町教委が保存していた。
これまで食用のクリについては大津市の粟津湖底遺跡の貝塚で、縄文早期にあたる約1万年前のクリの皮が発見されている。