電子レンジでプラチナ回収 新たな「都市鉱山」に期待 

回収されたプラチナの粉末(遠藤昌敏准教授提供)

 山形大の遠藤昌敏准教授(分析化学・環境化学)らの研究チームが、家庭用電子レンジを使い、自動車の排ガス浄化装置からプラチナなどのレアメタル(希少金属)を回収するのに成功した。実用化できれば廃棄自動車のリサイクルが容易になり、新たな「都市鉱山」としての期待も高まる。

 セラミックを主体とする排ガス浄化装置はこれまで、一度粉砕し、溶解や製錬などの工程を経てプラチナ類を回収してきた。だが時間もコストもかかるため、より簡単な方法が検討されてきた。

 約27時間を要した作業が約8分に短縮。車2台分の装置から回収できるプラチナは指輪1個分という。


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