治療用装具の不正請求7百万円超 3年間で、厚労省実態調査 

 医師の指示で作製するコルセットなどの治療用装具を巡り、厚生労働省が全国の健康保険組合などに実施した実態調査で、患者による不正な保険請求が2014年4月から今年9月までの3年5カ月で計324件、724万円あったことが23日、分かった。

 治療用装具は医師が必要と判断すれば、1~3割の患者負担分を除いた費用が療養費として加入先の健康保険から払い戻される。支給額は年間約400億円で、不正は全体の中ではごく一部だが、治療用ではない既製品で費用を請求するなど悪質なケースが含まれた。装具の販売店に手引きされたとみられる。


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